【再掲載】今日は【しょうが】のお話
2016年 10月 29日
Noyaの上坂です。
~こちらの記事は以前アップしたところ、ご購読くださった方が多かったのもあり、
季節も寒くなってきましたので再掲載を☺~
今日は、体を温めてくれる食材としておなじみの【しょうが】のお話です。
「冷え対策にしょうが」はすっかり浸透しましたが…
しょうがは体を冷やす。という、
そこだけ切り取られたような情報を
良く見かけるようになりました。
薬膳・漢方で使われるしょうがには、
薬膳・漢方で使われるしょうがには、
・「生姜(ショウキョウ)」
・「乾姜(カンキョウ)」の2種類があります。
生のしょうがと蒸して乾燥させたしょうがの違いです。
この二つは、漢方・薬膳では、それぞれ違うグループに分類され、効能もそれぞれ違います。
・生姜=末梢の血流をよくし、発汗によって体表面の邪気を吹き飛ばす
・乾姜=深部の熱を作り出して、からだを内側から温める
「生姜」と「乾姜」では、役割が違うのです。
「冷えには生姜」 ではなく、「冷えには乾姜」
元は同じしょうがなのに、どうしてこんな違いが出てくるのでしょう?
それは、それぞれに含まれる成分の違いによるものです。
生姜の主成分は、ジンゲロール。
末梢の血管を広げ、皮膚表面の温度を一時的に上げるはたらき、強い殺菌作用があります。
このジンゲロールを加熱するとショウガオールという成分に変化します。
これが乾姜の主成分です。
ショウガオールは、胃腸の壁を刺激して、血流を高め、深部の熱を作り出します。
昔の人は経験で、加熱によって変化するしょうがの働きを知っていたのでしょうね。
本当にすごいなぁと、改めて思います。
まとめると…
まとめると…
●生姜:ジンゲロール
末梢の血流をよくし、発汗をうながす+強い殺菌力
=風邪の引き始め、食中毒予防に
●乾姜:ショウガオール
深部の熱を作り出し、身体を内側から温める
=冷え改善に
目的に合わせて、ご自身の体質に合わせて上手に使い分けてくださいね
では、本日も素敵な1日を。
by chouettedeco
| 2016-10-29 07:35
| コンプリメンタリー・メディスン